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岩波『図書』

 投稿者:万理久利  投稿日:2018年 1月 4日(木)10時17分22秒
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   2018年1月号

 ぽっかり空いた心の穴を埋めるためだったか、それとも兄の所でこの冊子を読んだから
か、購読を始めてから今年で8年目を迎えた。薄いが、なかなかの内容が詰まっており、
毎月届くのが楽しみになっている。

 晦日、ポストに緑のビニール袋に入った1月号が入っていた。表紙を見ると赤い字で
「特集 『広辞苑』 第七版」と印刷してある。昨年2016年は2015年の漱石没後100年
に続き、生誕150年で漱石の話題で賑わったが、今年は10年振りの広辞苑刊行だ。
 1月12日発売とあるから、宣伝も兼ねて冊子の約半分を裂いて出版に関わった各分野
の人達を始めとして、広辞苑をこよなく愛する人達の寄稿を掲載している。
 中でも、編纂に関わった木田章義氏(国語)、斎藤靖二氏(地球科学)とジャーナリス
トの増田ユリヤ氏の鼎談が面白い。それぞれの分野でのご苦労、拘り、熱意が伝わってく
る。
 知らなかった活用方にも出くわす。「小さなイラストひとつでも、その裏には下調べと
工夫がある」これは挿絵を担当した菊谷詩子氏の言だ。『肥と筑』の登場人物を描いてく
れた白浜美千代氏も同じことを言っていたのを思い出した。
 苦笑したのは植木不等式氏の「辞典の重さ」だ。3キロはある広辞苑の意外な使い方に
ついて述べていた。チタンが混ざる紙に重量が加わり人の頭を殴る武器として、押し花を
挟み込む本として、よれた本の上に置く重石として…等々。そう言えば、今畳の上には古
い電話帳に今年秋に拾った落ち葉を夾み、その上に第三版広辞苑がどかんと乗っている。
家の中を探しまくった結果、広辞苑しか目につかなかったからだ。植木氏が書いているよ
うに「広辞苑の重さは伊達ではない」。

 冊子の最後にある「こぼればなし」の岩波いわく堂々たる「手前味噌」がすごい。
「永遠の叡智を集積し人々の心の糧を提供する岩波文庫」
「信頼にたる、確かな学術的蓄積の最高峰たる広辞苑」
「時代の要請に応える、総合出版社」
並々ならぬ自負、誇り、決意だ。

 昨年、広辞苑台湾の記述について話題になっていたから、表紙の赤い字を見て、それに
ついて触れているかと一抹の期待があったが、特集箇所にもこぼればなしにも載っていな
かった。ちょっと残念。調べてみると、岩波ホームページに「小社では、『広辞苑』のこ
れらの記述を誤りであるとは考えておりません」とあった。
並々ならぬ自負、誇り、決意だ。 

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