Reload

●α通信28号 :2020年1月発行予定
●α58号(冬)テーマ:「笑う」 風野 茜提供 
●57号(秋)テーマ[共感覚]:合評 : 5.山荘便り四(古賀和彦)12月2日~  
(1.肥と筑 第四十七回  2.雑多な日々-小鳥とりどり) 3.瀬戸内青年史―大学波瀾時代 4.老いと詩境 二) 
2014年12月より同人αは20周年に向けて第一歩を踏み出しました。懐かしの投稿記事を引き続き関連サイトより配信していきます。


スレッド一覧

他のスレッドを探す  スレッド作成

新着順:2543/5437 記事一覧表示 | 《前のページ | 次のページ》

色(しき)とカラー 評の2

 投稿者:万理久利  投稿日:2013年10月13日(日)09時21分3秒
  通報 返信・引用 編集済
  放送機器類の設計開発に長年携わってきた人が書く音や色の話しは、どこか説得力がある。
もともと科学好きだから、仕事に就き、「いざその世界に入ってみると実にいろいろな概
念の世界が広がっていった」のである。知的興奮の世界であったとも著者は述べている。
光の色は30年、著者を楽しませたとも。
そこが評者がよく使う言葉「科学少年」らしいところなのだ。

色一般:
物には固有の色は無く、固有反射率があるだけ。
色は可視光の[刺激]に対する人の[反応]である。
TV:
RGB三原色を組み合わせ、同一の色(刺激)を人の目に与える信号を一つの電波に隙間に
挟み込む。さらに映像を作る側の意図でぼかしたり鋭くしたりすることも加わり、
テレビは「目眩まし、まやかしの箱」だと言う。プロだから吐ける言葉でもある。

そう言えば、味覚も聴覚も臭覚も触覚も刺激に対する反応だ。だから人は、似た味、音、
臭い肌触りを作りあげてそれを生活の場に活用している。
著者の言葉を借りれば、回りの物(自分も含めて)は「まやかし」の存在とも言える。
それでもそこに在る(ここに居る)のだ、としか言いようがない。
「まやかし」と言っても、それを構成するもろもろの物体や現象が確かに在るのだ。
それを科学的に掘り下げている世界があり、他方にはずっと以前から宗教哲学的に掘り下
げた世界、般若心経があった。

色の世界を語るこの作品は、色即是空といった世界をどこか「裏打ち」してくれるような
気がした。科学者寺田寅彦の書く作品の面白さとどこか共通するものがある。
      おわり
3605

67603

 
》記事一覧表示

新着順:2543/5437 《前のページ | 次のページ》
/5437